オジさんの科学

オジさんがオモシロそうだと思った科学ネタを、勝手にお裾分けします。

走るために進化したヒト

オジさんの科学vol.044 2019年8月号

※2019年8月に配信した文章を2021年1月に微修正し、アーカイブしました。

 

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  あいかわらず暑い日が続く。そして、東京オリンピックまであと1年だ。

「なんでこんなに暑い時期に、オリンピックをやるのかしら」とカミさんが呟いた。

 確かにそうだ。前回の東京オリンピックの開会式は、10月10日だったはずだ。ネットで検索してみた。9月や10月だと、米国ではアメフトのNFL開幕や大リーグのプレーオフにぶつかる。欧州でもサッカーシーズンの序盤と重なる。放映権を高く売るためらしい。

 

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かば焼きまでの長い道のり

オジさんの科学vol.43 2019年7月号

※2019年7月に作成し配信した文書を、2020年8月に微修正しアーカイブしました。

 

f:id:ya-sone:20200810133520j:plain もうすぐ、土用の丑の日です。今年(2019年)は7月27日(土)ですよ。うなぎ屋はもとより、スーパーやファミレスでもポスターやのぼりをみかける。「うなぎ」は好きだが、近年ますます高い。ワンコインでうな 丼を食べられた昔が懐かしいなぁ。今年はうな次郎になるかもしれないなぁ。

 

 先月、世界初そして最も高価なうな重の試食会が東京であった。会場は、霞が関農林水産省水産研究・教育機構増殖研究所で人工孵化した「ウナギ」が使われていた。味も食感も普通のかば焼きと全く変わらなく、美味しかったそうだ。

「完全養殖」間近と各メディアが取り上げた。

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月誕生の謎、解明?

オジさんの科学vol.042 2019年6月号

※2019年6月に作成・配信した文章を、2020年8月に微修正・アーカイブしました。

 

 月は不思議な存在です。

 男はオオカミになっちゃうし。かぐや姫は勝手に帰っちゃうし。

 常にウサギがいる側しか見みせない、そんな裏表のある奴だし。

 衛星なのに、冥王星より大きいし。

 見た目の大きさが、太陽と同じだし。

 月って何者?

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 地球と月は、親子なのか兄弟なのか、それとも全くの他人なのか。生き物ならば、DNAを調べればはっきりする。でも天体の場合は簡単ではないようです。

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仕事や勉強をやり続ける「根気」のメカニズムがわかった。

オジさんの科学vol.041 2019年5月号

※この文章は2019年5月に作成・配信し、2020年7月に微修正・アーカイブしました。

 

f:id:ya-sone:20200720120244j:plain 子供の頃から、根気よくコツコツと勉強することが苦手だった。試験はいつも一夜漬け。高3の受験生の時でも、中2の弟より長く机に向かっていられなかった。

「同じ兄弟なのにどうしてこうも違うのかしら」といつも母は嘆いていた。

 

 先月、慶應義塾大学の研究グループが、根気を生み出すメカニズムを発見したと発表した。

 高い目標を達成するためには、粘り強く行動を続けることが求められる。その時の脳の仕組みが解明された。やっと、母の疑問に答えられる日が来た。

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盗まれたノーベル賞

オジさんの科学vol.040 2019年4月号
※この文章は2019年4月に作成・配信したものを、2020年7月に微修正しアーカイブしました。

 

 はやぶさ2号機が次々とミッションをクリアしている。

 初号機が旅した小惑星イトカワ」は、日本の宇宙開発・ロケット開発の父「糸川英夫」博士に因んでいる。

 NASAでは、人工衛星に「ケプラー」「ハッブル」「フェルミ」など宇宙に関係する高名な科学者の名前をつけている。

 欧州宇宙機関(ESA)でも、「ニュートン」「プランク」「ユークリッド」と偉大な科学者の名前を使ってきた。そして先日、ロシアと共同で開発中の火星探査車の名前を「ロザリンド・フランクリン」に決定したと発表した。22カ国から公募で集まった3万6千通以上の中から選ばれた。

 このニュースを聞いた時、思わず「ESA偉いっ」とつぶやいてしまった。

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氷河期パークのつくり方

オジさんの科学vol.039 2019年3月号

※この文章は2019年3月に作成・配信し、2020年7月に微修正・アーカイブしました。

 

f:id:ya-sone:20200706110328j:plain 2019年3月11日、近畿大学ロシア連邦サハ共和国アカデミー、東京農業大学東京工業大学、国立環境研究所の共同研究グループが『2万8千年前のマンモスの細胞核の動きを確認』と発表した。

 シベリアの永久凍土に埋まっていたケナガマンモスから採取した細胞核を、マウスの卵子に注入したところ、細胞分裂する直前の形にまで復活した。「絶滅動物における生命現象の細胞レベルでの再現などが期待されます」とのことだ。1万年前に絶滅したマンモスの再生へ一歩前進した、と聞こえた。

 

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ハダカで足を引っ張るやつ

オジさんの科学vol.038 2019年2月号

(この文章は2019年2月に作成・配信し、2020年6月に微修正・アーカイブしました)

 

 会社には、仕事の邪魔をする人たちがいます。

 例えば、仕事に集中させてくれない人たち。「ちょっといいですか?」企画書を書いているのに、隣で悩みを語り始める後輩。朝から大声で電話に説教をしているオジさん。山のように届く無関係なメールの原因は、やたらとccをつける同僚。

 仕事の効率化が図れない人たち。話が長くて、要領を得ない上司。仕事が遅いうえに間違いが多く、負担を増やす部下。反対はするけど対案を出さないオバさん。

 自分も知らず知らずのうちに同じようなことをやっているかもしれない。胸に手を当て考えてみよう(^_^;)
 でも一番性質が悪いのは、意図的に足を引っ張る人たちだ。 

 

f:id:ya-sone:20200629132113p:plain ハチやアリなどの社会を構築する生き物は、互いに協力するように進化した。
 ところが理化学研究所総合研究大学院大学などの研究チームは、社会を構築しながらも足の引っ張り合いをする動物を世界で初めてみつけた、と1月に発表した。
 はい、それはハダカデバネズミです。オジさんの科学、2度目の登場です。略して「デバ」と呼びます。

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