オジさんの科学

オジさんがオモシロそうだと思った科学ネタを、勝手にお裾分けします。

2024年新春運試し  恐竜クイズ 解答編

年賀状をお読みいただき、ありがとうございます。わかったかな?

まずは、問題の確認から

1 2019年、兵庫県で発見された世界最小の恐竜卵化石につけられた名前は?

     1.カムイサウルス・ジャポニクス 

     2.ヤマトサウルス・イザナギ

     3.ヒメウーリサス・ムラカミイ

 ヒント:小さくてかわいい化石です。

2問 遠足で発掘体験に訪れた高校生が、久慈市の博物館で発見して話題になった化石は?

     1.ティラノサウルスの仲間 

     2.スピノサウルスの仲間 

     3.トリケラトプスの仲間

  ヒント:人気の恐竜です。

3問 中国の恐竜研究者が、発見した恐竜に大好きな日本のアニメに因んだ名前を付けました。その名前とは?

     1.シナントロプス・ガンダムス 

     2.エウブロンテス・ノビタイ 

     3.デイノケウルス・コナンクス

  ヒント:川崎市に作者のミュージアムがあります。

 

<解答>

第1問の答えは、3.ヒメウーリサス・ムラカミイ。

筑波大学兵庫県立自然の博物館などの国際研究チームが、兵庫県丹波市の前期白亜紀(約1億1000万年前)の地層から発見しました。発見された卵化石は、大きさが4.5×2cmでウズラの卵(推定約10g)ほどです。ヒメは、「小さい、可愛い」という意味の日本語、ウーリサスは「卵の石」という意味のギリシャ語です。ムラカミイは、丹波竜の発見者の村上茂氏に由来しています。

カムイサウルス・ジャポニクスは、北海道むかわ町から全身骨格化石が発見されて有名になった「むかわ竜」。ヤマトサウルス・イザナギイは、兵庫県淡路島南部の洲本市の地層から発見された恐竜です。

 

第2問の答えは、1.ティラノサウルスの仲間。

2019年に、岩手県の久慈琥珀博物館の発掘体験場を訪れた県内の高校生が、約9000万年前の白亜紀後期の地層から肉食恐竜ティラノサウルス類の歯の化石を見つけました。歯は上顎の前方のもので長さ約9mmでした。ここから推定された恐竜は小ぶりで、体長3m程度のようです。

ちなみに、ある恐竜関連のサイトが調査した人気ランキングによると、第1位がティラノサウルス 2位はスピノサウルス 3位がトリケラトプスでした。

 

第3問の答えは、2.エウブロンテス・ノビタイ。

2020年7月、中国四川省で恐竜の足跡の化石が見つかりました。足裏の長さは約30cmで、体長約4mと推定され、白亜紀の肉食の恐竜エウブロンテスの新種であると認められました。そして「のび太」にちなみ「エウブロンテス・ノビタイ」と名付けられました。

名前を提案したのは、中国地質大の邢立達(シン・リーダー)准教授。1982年生まれの邢准教授は、「のび太ドラえもんは、中国の1980年代生まれ子どもたちの共通した思い出の一つです」と語ったそうです。『のび太の恐竜』『のび太の新恐竜』は、中国の多くの子どもたちを恐竜好きにしたようです。

皆さまにとって、今年も良い年になりますように。

や・そね